著作年譜 1996-
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1996年(平成8年)55歳 | |||
3月 | 『日本近代文学の起源』のドイツ語訳刊行。ケルンとフランクフルトで講演 | ||
4月 | 「表象と反復」をカール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日』(太田出版)に発表 「解説」を冥王まさ子『天馬空を行く』(河出文庫)に発表 「20世紀の批評を考える」(スガ秀実・福田和也との座談会)を『新潮』5月号に発表 | ||
6月 | 『坂口安吾と中上健次』で伊藤整賞を受賞。小樽での授賞式に出席 「言葉の傷口」(多和田葉子との対談)を『群像』7月号に発表 | ||
7月 | 短歌の会で岡井隆と対談 | ||
9月 | コロンビア大学で講義(「責任と主体」)(12月まで) 「戦後の文学の認識と方法」(大江健三郎との対談)を『群像』(創刊五十周年記念号)10月号に発表 | ||
10月 | モントリオール大学で開催された「柄谷行人をめぐる国際シンポジウム」で講演 コロンビア比較文学科で公開講演(” Uses of Aesthetics”) | ||
1997年(平成9年)56歳 | |||
4月 | 近畿大学文芸学部特任教授となる | ||
6月 | ロッテルダムで開催されたANYの会議で講演、パネル ライプツィヒ大学、バウハウス大学で講演 『日本近代文学の起源』の韓国語訳刊行。出版を記念して、民音社と民族文学会に招かれ講演 「美学の効用—『オリエンタリズム』以後」を『批評空間』第 II 期14号に発表 | ||
7月 | 近畿大学文芸学部で講演(「菊池寛の『入れ札』」) 慶応大学で同講演 | ||
9月 | コロンビア大学比較文学科客員正教授となる 「死とナショナリズム」を『批評空間』第 II 期15号から連載(〜1997年12月) ミシガンで開催されたアメリカ中西部日本学会に招かれて講演(「日本精神分析」) 「日本精神分析再考」を『文學界』11月号に発表 「親に責任はあるか—神戸小学生殺人事件にふれて」を『中央公論』11月号に発表 「東大は滅びよ—「改革」の虚妄」(スガ秀実との対話)を『情況』第2期9号に発表 | ||
11月 | 韓国慶州で開催された日韓作家会議で講演 ソウルの「創作と批評」社『批評空間』のための座談会を、ペク・ナク・チョン、チェ・ウォン・シク両教授と行う | ||
12月 | 女性と戦争学会(大阪市)で講演(「責任と原因」) フォークナー生誕100年を記念する紀伊国屋ホールでのイヴェントで講演(「フォークナーと中上健次」) | ||
1998年(平成10年)57歳 | |||
1月 | コロンビア大学で講義 (4月まで) | ||
2月 | エッセイ「日韓作家会議について」を『すばる』に発表 | ||
3月 | 「借景に関する考察」を『批評空間』第・期17号に発表 23日、24日の両日、ラトガーズ大学で講演(「アンディー・ウォーホールについて」) 「ハイパーメディア社会における自己・視線・権力」(浅田彰、大澤真幸、黒崎政男との座談会)を『科学と芸術の対話』(NTT出版)に発表 | ||
4月 | 近畿大学文芸学部大学院研究科の教授になる | ||
5月 | 『坂口安吾全集』全17巻(関井光男との共編・筑摩書房〜2006年・完結の予定)、 『Meiange』『坂口安吾全種月報』に「坂口安吾について1〜17」を連載(〜1前掲) | ||
6月 | 「未来としての他者」を『現代思想』7月号に発表 「仏教とファシズム」を『批評空間』第・期18号に発表 | ||
8月 | 「坂口安吾の普遍性をめぐって」(関井光男との対談)を『「国文学解釈と鑑賞」別冊・坂口安吾と日本文化』に発表 「批評の視座 批評の『起源』—カント/マルクス」を『國文學』9月号に発表 「トランスクリティーク」を『群像』9月号から連載(〜1999年4月号) | ||
12月 | 中国北京での「東アジア知の共同体」に関する会議に出席 兵庫県尼崎市に移転 | ||
1999年(平成11年)58歳 | |||
3月 | ボストンで開催されたアジア学会 AAS(Association for Asia Studies)で講演、マサオ・ミヨシとハリー・ハルトゥーニアンとパネル 「マルクス的視点からグローバリズムを考える」(王暉との対談)を『世界』3月号に発表 | ||
4月 | ロンドン ICAで講演 (”On Associationism”) | ||
5月 | アソシエ21創立記念講演 | ||
6月 | 「坂口安吾とフロイト」を坂口安吾『堕落論』(新潮文庫)に発表 「トランスクリティークと小説のポイエティーク」(島田雅彦との対談)を『國文學』7月号に発表 | ||
7月 | 「世界資本主義からコミュニズムへ」(島田雅彦・山城むつみとの座談)を『批評空間』第 II 期22号に発表 | ||
8月 | 「江藤淳と私」を『文學界』9月号に発表 | ||
9月 | 「貨幣主体と国家主権者を超えて」(市田良彦・西部忠・山城むつみとの座談)を『批評空間』第 II 期23号に発表 | ||
10月 | アソシエ21関西の創立記念講演 東洋大学井上円了記念学術センター主催の坂口安吾をめぐるシンポジウムで講演(「坂口安吾について」) 「江藤淳と死の欲動」(福田和也との対談)を『文學界』11月号に発表 | ||
11月 | 7日、「アソシエ21関西」の設立集会で講演 | ||
12月 | 『可能なるコミュニズム』を太田書店から刊行 「資本・国家・倫理」(大西巨人との対談)を『群像』1月特別号に発表 「建築と地震」を『Anywise』に発表 群像新人文学賞、野間新文芸新人賞の選考委員を辞任 | ||
2000年(平成12年)59歳 | |||
1月 | 「柄谷行人が語る『コミュニズム一歩手前』の状況論」を『広告』2月号に発表 コロンビア大学比較文学科で講義(「カントとマルクス」)(5月まで) | ||
2月 | 『倫理21』を平凡から刊行 「世界資本主義に対抗する思考」(山城むつみとの対談)を『新潮』3月号に発表 | ||
3月 | 『批評空間』第Ⅱ期休刊 同月、『〈戦前〉の思考』を講談社学術文庫から刊行 | ||
5月 | 1日、「安吾とフロイト」を坂口安吾『堕落論』新潮文庫の解説として発表 論文"Uses of Aesthetics"、Boundary 2, Duke University Press, 2000 に発表 ハーバード大学で講演("Introduction to Transcritique") | ||
6月 | ニューヨークで開催されたANY会議で講演("Thing-in-itself as Others")、パネル 10日、法政大学国際文化学部創立記念で講演(「言語と国家」)、ベネディクト・アンダーソンとパネル エル大阪でNAM(New Associationist Movement)結成大会、講演 渡米 | ||
8月 | パリで王寺賢太・三宅芳夫よりインタビューを受ける 『増補 漱石論集成』を平凡社ライブラリーから刊行 | ||
9月 | グローバリゼーションと文学の危機をめぐる国際会議が韓国で開かれ、出席 「言語と国家」を『文學界』10月号に発表 | ||
10月 | 東京で「柄谷行人を励ます会」に出席 | ||
11月 | 駒場と紀伊国屋ホールでNAMをめぐる講演 坂本龍一との対談を、12月9日『毎日新聞』夕刊に発表 「プロレタリア独裁について」を『別冊思想・トレイシーズ1』に発表 『NAM原理』(共著)を太田出版から刊行 | ||
12月 | 「文学と運動—2000年と1960年の間で」(インタビュー)を『文學界』1月号に発表 「2001年の文学 時代閉塞の突破口」(村上龍との対談)を『群像』新年号に発表 | ||
2001年(平成13年)60歳 | |||
1月 | 「未来への希望の地−日本の可能性の中心(マイケル・リントンとの対話・英語)」を『広告』2・3合併号に発表 コロンビア大学で講義(「マルクスとアナーキストたち」)(5月まで) 「飛躍と展開−2000年に向かって」(インタビュー)を『文學界』2月号に発表 | ||
2月 | フロリダ大学で講演(” Introduction to Transcritique”) 「トランスクリティークとアソシエーション」(田畑稔との対話)を『季刊・唯物論研究』に発表 | ||
3月 | カリフォルニア大学ロスアンジェルス校で講演 プリンストン大学で講演とパネル 『〈戦前〉の思考』を講談社学術文庫から刊行 | ||
4月 | 『NAM生成』を太田出版から刊行 | ||
6月 | 帰国 16日、京都精華大学でNAM京都のシンポジウム 30日、早稲田大学大隈講堂でシンポジウム(「NAM生成をめぐって」) | ||
7月 | 1日、一ツ橋講堂でNAM全国大会 7日、紀伊国屋ホールで「批評空間社設立記念シンポジウム・新たな批評空間のために」のパネル 9日渡米し、9・11の一週間前までニューヨークに滞在 | ||
8月 | 『補夏目漱石論集成』を平凡社ライブラリーから刊行 | ||
10月 | 『トランスクリティーク』を株式会社批評空間社から刊行 『批評空間』第 III 期創刊号発行 | ||
11月 | 4日、大阪大学の学園祭でパネル(「LETSについて」) 10日、麻布高校で講28日、京都大学学園祭で坂上孝、浅田彰らとパネル(「マルクスとアソシエーショニズム」) 「カントとマルクス—『トランスクリティーク』以後へ」(坂部恵との対談)を『群像』12月号に発表 | ||
12月 | 「入れ札と籤引き」を『文学界』新年号に発表 京都の花園大学で行われた坂口安吾研究会の大会で講演(「坂口安吾とアナーキズム」) 尼崎市のアルカイック・ホールで講演、いとうせいこうとパネル | ||
2002年(平成14年)61歳 | |||
1月 | 「入れ札と籤引き(完結)」を『文學界』2月号に発表 「『日本精神分析』再論」を『批評空間』3号に発表 | ||
4月 | 近畿大学人文科学研究所が創設され、所長となる 『必読書150』(渡部直己・浅田彰ほか共著)を太田出版から刊行 『柄谷行人初期論文集』を批評空間社から刊行 6日、ワシントンで開催されたAASの大会で講演 ("Iki and Love") | ||
7月 | 『日本精神分析』を文芸春秋社から刊行 | ||
9月 | シンガポール大学で講演("Architecture and Association") 「『日本精神分析』をめぐって」(インタビュー)を『文學界』10月号に発表 | ||
11月 | 韓国嶺南(ヨンナン)大学で講演 | ||
2003年(平成15年)62歳 | |||
1月 | カリフォルニア大学ロサンジェルス校で講義 (3月まで) | ||
2月 | カリフォルニア大学サンディエゴ校で 講演 ( "On Associationism") | ||
3月 | カリフォルニア大学アーヴァイン校で講演 ("On Transcritique") | ||
4月 | 帰国。ワイマールのバウハウス 大学で講演 ( "Architecture and Association") | ||
5月 | Transcritique on Kant and Marx (『トランスクリティーク』の英訳)をMIT Pressから刊行 | ||
6月 | 福田和也と対談を『en taxi 』第2号に発表 小林敏明と対談を『週間読書人』に発表 | ||
7月 | 新宿「風花」で古井由吉の朗読会のゲスト。「マクベス論」を朗読 | ||
9月 | 「建築とアソシエーション」を『新潮』10月号に発表 近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジで朗読(「アンチノミー」) 近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジと同大阪コミュニティカレッジで講義(「近代文学の終わり」) | ||
10月 | カントとフロイト−トランスクリティーク」を『文學界』11月号に発表 25日、近畿大学国際人文科学研究所大阪コミュニティカレッジで浅田彰と講義 | ||
11月 | 24日、京都大学一一月祭で浅田彰、大澤真幸と討議(「21世紀の思想」) | ||
2004年(平成16年)63歳 | |||
1月 | コロンビア大学で講義(「近代文学の終わり」)(4月末まで) | ||
2月 | 「帝国とネーション−序説」を『文學界』3月号に発表 | ||
3月 | 『柄谷行人集』全五巻(岩波書店)の刊行開始 | ||
4月 | 「近代文学の終り」を『早稲田文学』5月号に発表 | ||
6月 | 7日、新橋ヤクルトホールで福田和也とパネル(「21世紀の世界と批評」) | ||
7月 | 「資本・国家・宗教・ネーション」を『文學界』8月号に発表 | ||
8月 | 「翻訳者の四迷—日本近代文学の起源としての翻訳」を『國文學』9月号に発表 | ||
10月 | 「絶えざる移動としての批評」(浅田彰・大澤真幸らとのシンポジウム)を『文學界』9月号に発表 16日、高澤秀次、大澤真幸と紀伊国屋ホールでパネル(「思想はいかに可能か」) 30日、近畿大学国際人文科学研究所大阪コミュニティカレッジで浅田彰と講義 | ||
11月 | 13日、近畿大学国際人文科学研究所大阪コミュニティカレッジで浅田彰と講義 23日、京都大学一一月祭の「デリダ追悼—Re-Membering Jacques Derrida—」で、浅田彰、鵜飼哲とパネル | ||
12月 | 「反復の構造」(インタビュー) を『世界』1月号に発表 11日、近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジで関井光男と講義 (『日本近代文学の起源』の改訂版をめぐって」) | ||
2005年(平成17年)64歳 | |||
1月 | コロンビア大学で講義 ("Reading Marx")(4月末まで、) | ||
3月 | 14日、カリフォルニア大学ロサンジェルス校で開催された会議 "Rethinking Soseki's Theory of Literature" で発表 | ||
4月 | 13日、コロンビア大学で講演 ("Revolution and Repetition") 『朝日新聞』の書評委員となる | ||
5月 | 26日、韓国高麗大学で講演 ( "The Ideal of the East") 28日、韓国高麗大学で講演 ("Architecture and Association") 「革命と反復 序説」をクオータリー『at』0号(太田出版)に発表 | ||
7月 | 16日、新宿「風花」で、古井由吉の朗読会のゲスト 朗読 | ||
9月 | 「革命と反復・第一章永続革命の問題」を『at』1号に発表 | ||
12月 | 「革命と反復・第二章『段階の飛び超え』とはなにか」を『at』2号に発表 | ||
2006年(平成18年)65歳 | |||
3月 | 近畿大学文芸学部特任教授、国際人文科学研究所所長を辞任 | ||
4月 | クロアチアとスロベニアで講演( "Toward World Republic") 『世界共和国へ』(岩波新書)を刊行 | ||
注・雑誌の発行年月は、現実の動向に合わせて実際に発行された年月を記述し、誌名に月号などを明示した。 |